ご挨拶
私は、文化財修復業にたずさわった経験から、文化財は修復と同時に、人の心に活用しながら、守り伝えることが大切だと気づき、2006年に文化財講座をはじめ、2016年には一般社団法人文化浴の森を設立しました。
文化財を巡り歩けば、心が癒され、知的好奇心が高まり、気力体力知力が充足することを、私自身が実感し続けています。文化財は先人からの贈り物。何世代もの人が積み上げてきた、貴重な知恵や物語が詰まっています。
特に年齢や経験を重ねてから、文化財の魅力に惹かれる人も多いことから、文化財は健康長寿社会の立役者になるのでは?と考えるようになり、2018年、人生後半の学び舎・文化浴大学を開講しました。
文化は私たちに楽しさや感動、癒し、希望、喜びを与えてくれるものであり、人が人らしく生きてゆくための基盤です。人が持つ綺麗ごとでは済まされない負の面も、望ましい方向へ変える力があります。
また、文化は人と人とが互いに理解し合い、共に生きる社会を創るために必要不可欠なものです。当法人は、みなさんと共に、多様な文化財を心から心へと伝えることで、健康で幸せな社会を築いて参ります。
一般社団法人文化浴の森
代表理事 澤野ともえ